27年度助成事業実施報告

ぎふの未来へひとしずく ぎふハチドリ基金

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27年度助成事業 
【A】事業助成実施報告
7団体が対象の事業を実施。総事業費1,728,982円のうち、1,037,854円を助成しました。

①団体名:にじいろパレット(恵那市)
 助成事業名:にじいろパレット事業(居場所運営と相談活動)
 助成額:100,000円(総事業費138,123円)

にじいろパレット写真.png
【事業実施の背景や理由】
様々な困難を抱え、学校に行きたくても行けない児童生徒や、進路が決まらない、高校を中退した、就労できない等の理由により家庭に引きこもっている若者がいる。彼らが、安心できる場所で、受け容れられ、認められることで、少しずつ自己肯定感が高まり、社会との関わりに向けて前向きになっていく。親や家族同士で不安や焦る気持ちを共感することで、心が穏やかになり、彼らの心も安定し、エネルギーが貯まる。
【事業内容と実績】
不登校の児童生徒、ひきこもりの若者のための居場所作りと、当事者とその関係者のための相談活動。
毎週金曜日13時~16時に「恵那市共同福祉会館」にて居場所を開催。スタッフ2~3名で来所者を迎え、お茶を飲んだり、遊んだり、散歩に出かけたり、手芸や工作に取り組んだりと、それぞれの方のペースに合わせて活動した。
行事として、みんなで作って食べよう会、星を観る会、積木ワークショップ、お楽しみ会などを開催した。また、第20回登校拒否・不登校全国のつどいin愛知にも参加した。
このほか、手作りのれんを「中山道のれんコンテスト」に出品したり、コープぎふのフリーマーケットに出店した。親の会は年4回開催した。
【事業の成果】
①毎週金曜日「居場所・相談場所づくり」・居場所として、毎週のように利用している若者がいる。回数を重ねるうちに、安心して自己表現ができるようになり、笑顔や会話がみられるようになった。利用者同士の関わりができてきた。
・スタッフやこの活動を応援してくださる方が、自分の特技を生かして手芸・工芸・おやつづくりなどを教え、利用者と一緒に挑戦することができた。
・行事(お楽しみ会・星を観る会・積木のワークショップなど)の体験は、利用者の気持ちをほぐし、それぞれが新しい自分を発見することができた。
・活動に参加し、頼られたり認められたりすることで、少しずつ自分に自信が持てるようになり、社会参加への一歩を踏み出そうとする意欲を持ち始めた方もあった。
・長期休暇中、不登校の子どもたちが安心して過ごすことができる居場所として利用してもらえた。
②通信の発行と活動内容のPR
・1人でも多くの不登校や引きこもりの当事者とその関係者の方々にこの「居場所」を知ってもらうための通信発行と地域の情報紙への掲載を依頼することができた。
③「親の会」の実施
・不定期ではあるが、当事者の親同士が集まって悩みや不安を共有しつつ、情報を交換したり、親としての在り方を振り返り考える時間を作ることができた。

②団体名:NPOクローバー(可児市)
 助成事業名:寺子屋クローバー(学習支援事業)
 助成額:57,854円(総事業費57,854円)

クローバー写真.png
【事業実施の背景や理由】
経済的な問題により、塾に通えない小学生や、さまざまな理由により、学校でも学びが十分にできない小学生に対し、大学生のスタッフと講師で、学校外での学びをサポートしたり、子どもたちの居場所になるようにしたい。
【事業内容と実績】
可児市福祉センターにおいて、第2,4土曜日の9:00~11:00の時間に、さまざまな理由により学校での学びが十分にできない小学生に対し、学習支援をした。
小学生2人に対し大学生1人がついて、個々の苦手な勉強をみるようにした。
夏季には、集中的に活動を行い、夏休みの計画を一緒に達成した。
【事業の成果】
週末の宿題を早めに終わらせ、個々の苦手に取り組むことができ、学校のテストの対策をすることで学力があがった。勉強のやり方や計画の立て方も学んだ。
同じ学校だが、話したことがない子同士の交流にもなった。
保護者の方からは、家で勉強するようになった、休日の午前中に勉強をみてもらえ、自分の時間を持つことができたと感謝の言葉をいただいた。

③団体名:NPO法人DOREMIみらい(可児市)
 助成事業名:みらいイキイキ子育てサロン
        (発達障がいを抱える子どもとその親のサロン事業)
 助成額:150,000円(総事業費377,453円)
DOREMIみらい.png

【事業実施の背景や理由】
発達障がい者への関心が高まる中、親の相談を受けることが多くなってきた。子どもに対して、何らかの違和感や育てにくさを感じ、葛藤や不安を抱きながらも住んでいる地域に相談場所がない。
親子の心理的支援に焦点をあて、個々の状態を理解し、住み慣れた地域で相談ができ、安心して子育てができる環境づくりを行いたい。
現在、子どもから高齢者までを対象に実施している臨床美術(クリニカルアート)と、誰でも簡単に弾けるブンネのギターを使った音楽で、子どもたちに「集中力、落ち着き、感性、自信、やる気」を育みたい。

【事業内容と実績】
サロンの実績…全8回 親と子あわせて、のべ134人の参加があった。 
 ・6/28 読み聞かせ感性画(キノコーノとキノコーナ)
 ・7/26 アロマテラピー講演会と「香育」
 ・8/8・9 サマーキャンプ 
 ・9/20 三世代交流(高齢者サロンと合同)
 ・10/25 ブンネ楽器で親子体験 
 ・11/22親子でクリスマスキャンドルをつくろう
 ・1/10 親子でおもちアート
 ・2/14 アートで子育て 
悩みごと相談会…毎週土曜日に実施 来訪と電話で計56件の相談を受けた。

【事業の成果】
この1年間、アートをツールに親子と関わってきた。アートを通して、感覚機能や洞察力を身に付けていくことで、心のバランスが保てるようになると感じた。
親が多くの人とかかわりを持ち、気軽に相談できる場が必要なため、今後も事業として継続していきたい、
臨床美術を体験した自閉症のI君の12か月分の作品展を3月に開催。学校・地域の方々総勢82名が来場され、本人もすごく自信になったようで、ご家族も喜んでいた。

④団体名:岐阜キッズな(絆)支援室(岐阜市)
 助成事業名:てらこや「ようきたね」(学習支援事業)
 助成額:200,000円(総事業費377,306円)
岐阜キッズな(絆)支援室写真.jpg

【事業実施の背景や理由】
東日本大震災で岐阜に避難・居住してきた家庭は、突然の移住により、経済的にも大変困窮していた。その子どもたちも、親同様に様々な悩みを抱え、学習面だけでなく、新しい生活に適応できないでいた。そうした子どもたちを温かく受け入れ、悩みを受け止め、学習の支援や保護者のサポートをしていく必要性を感じ、震災の翌年からボランティアの自主的取り組みで「てらこや無償塾」を実施してきた。子どもも保護者も心身ともに安定してきたが、まだまだ生活基盤が不安定である。また同様に、生活保護世帯やひとり親家庭、地域に行き場がない障がい児なども、学習環境が十分でないため、支援をしていく必要がある。昨年度は子どもだけで、のべ1,000名の参加があり、支援希望者は年々増えている。また、岐阜市福祉課との連携で、生活困窮の子ども達の高校進学に向けた取り組みも始めた。
【事業内容と実績】
・岐阜市内の円徳寺で、毎週土曜日(夏休みは水曜日も)に「てらこや無償塾」を実施。
月1回は、社会体験「お楽しみ企画」として社会体験学習。科学館や歴史博物館、図書館などに行き、いろいろな体験をした。クリスマス会には総勢60人が参加した。
・子ども達に、自然農法の米や野菜を中心とした安心安全な食材を使った免疫力を上げる健康な食事を提供。
毎回の調理実習は、子ども達も一緒に行った。
・「無償農園」活動で、自然農法による田植えと稲刈り体験を行った。NPO法人チュラサンガと合同で、もち米の田植え・稲刈りを行った。収穫祭では餅つき大会を行い、40人近い参加者があった。
・ウクレレの音楽教室を、専門家の指導で毎月開催した。
・岐阜市福祉課との連携で、中3生を対象に、高校進学に向けた学習支援を強化し、毎週、マンツーマンに近い指導で受験勉強を行った結果、8名全員が希望の高校に進学できた。
【事業の成果】
H27年度1年間で、無償塾を合計63回実施し、小・中・高生がのべ1,200人、保護者300人、支援ボランティア860人、学生ボランティアなど340人、総合計2,700人以上の参加があった。
子ども達は、ボランティアスタッフに温かく受け止めてもらい、精神的に落ち着き、マンツーマンに近い学習支援によって、学力の向上も全員に見られた。また、中3受験生の取り組みでは、苦手な教科の克服を専門スタッフが集中的に指導し、入試本番に最高点を取ることができたなど、生徒の学習意欲の向上と自己肯定感の涵養など、大きな成果を生んだ。
また、学習のみならず、社会体験学習や、様々な実習的学習を取り入れることによって、子どもたちの視野や経験が広がり、社会性の向上も見られた。
こうした毎週の活動が、子どもたちの生活の一部となり、行事の日でも、学習用具を持ってきて、分からないところを先生に教えてもらうなど、意欲と積極的態度、学習にたいする自信も見られるようになってきた。
保護者も、子どもや生活のことで様々な悩みがあり、その相談などを受けることによって、保護者の安定にもつながった。
円徳寺での「てらこや」が広く知られるようになり、参加者が年々増えてくるとともに、地域の子どもの受け皿として、行政や教育機関からも認知されるようになり、連携ができるようになってきた。

⑤団体名:あしたの支援室(大垣市)
 助成事業名:あしたの支援室事業(学習支援)
 助成額:130,000円(総事業費158,284円)
あしたの支援室写真.png

【事業実施の背景や理由】
岐阜市で行われている「てらこや無償塾」に学習支援者として参加する中で、その意義を実感した。
生活保護家庭・ひとり親家庭・障がいを持っているなど、何らかの困難を抱ええている子ども達や若者は、安心して学習できる場がなく、精神的にも不安定で、自己肯定感を持てずに生活していることが多い。
そうした子ども達や若者が、身近に安心できる居場所を得、支援を受けることで、自立していく道を探していくことができるのではないかと考えるようになった。そこで、大垣市でも、何らかの困難を抱えている子ども達や若者の安心できる居場所の提供と支援を行いたいと思い、H27年2月に「あしたの支援室」を立ち上げた。
【事業内容と実績】
毎週土曜日の午後と夏休みの10日間に綾野公民館で開催。退職教員やボランティアの学習支援者とともに、絵本の読み聞かせ、学習支援、おやつ作り、遊びを行った。合計55回、のべ550人の参加者があった。
2/27は。音楽ユニット「夫婦デュオ嬉しがり屋・ゆきぢ&かづね」と一緒に歌う会を催した。
【事業の成果】
・「落ち着いて学習に取り組めなかった子が、学校の授業に集中できるようになった」「人との関わりが苦手だった子が、会話が弾むようになった」「不登校気味だった子が明るさと自信を取り戻した」など、子ども達の学習の姿に良い変容が見られるようになった。
・地域のひきこもりの女性から、手作りのおやつが月2回届けられるようになり、メッセージなどを通して、子ども達と交流が続いている。
・生活困窮家庭の困りごとを他の親たちの協力も得て解決することができた。
・手作りの篭を販売した売り上げからの寄付、歌を聞かせてくださる方、春休み子ども食堂の試み依頼、地域の民生委員との連携など支援の輪が少しずつ広がってきた

⑥団体名:NPO法人ぎふ多胎ネット(多治見市)
 助成事業名:ふたごちゃんみつごちゃん子育てサロン事業
 助成額:200,000円(総事業費339,214円)
ぎふ多胎ネット 写真.jpg

【事業実施の背景や理由】
ふたご・みつご等、多胎児を養育する家庭は、乳幼児期には外出する手間や外出先での安全確保が困難であることから外出困難となりやすく、社会的に孤立しやすい。このため多胎家庭の虐待発生率は単胎家庭の3~5倍と言われている。また子育て仲間や子育てに必要な情報も不足しがちになる。こうした多胎家庭の集う場を設け、外出を喚起し、必要な情報や子育て仲間を獲得することで虐待防止を図りたい。
【事業内容と実績】
未就園児の多胎児親子を対象とした子育てサロンを県内5カ所(大垣市、岐阜市、多治見市、恵那市、高山市)で年間2回ずつ開催。サロン会場には先輩ママサポーターを派遣し、グループトークや多胎育児特有の悩みを共感しあうことで孤立感を軽減し、多胎育児のコツや工夫を聞き合うことで育児困難を軽減。サポーターから、地域の多胎サークルなどの情報提供を行った。
サポーター養成講座を飛騨市と羽島市で開催した。
【事業の成果】
①子育て文化の伝承
 0~3才の多胎児の親同士が交流し、テーマを決めたグループトークをすることで、お互いの子育てのノウハウや子どもの見方などを伝え合うことになり、子育て文化が伝承された。これによって、子育て困難感が軽減し、必要な情報の獲得にもなった。
②異年齢の子ども集団による相互成長促進
 異年齢の子ども同士がふれあうことで刺激を受け、小さい子が大きい子をまねする姿や大きい子が小さい子をかばう姿などが見られた。これが親にとって我が子の成長の喜びを感じさせ、子育てにプラスイメージをもたらした。
③地域の仲間づくりによる孤立感の軽減と外出喚起
 多胎という困難度の高い育児をしている者同士の仲間づくりができ、孤立感が軽減された。これが、無理をしても外出しようとする意欲につながった。
④地域の子育て支援を担う人材の育成
 このサロンに集った人で4月から多胎児が入園する人のほぼ100%が、スタッフになる講座を受講すると言ってくれており、支えられた人が支える人になる循環型子育て支援となっている。

⑦団体名:START(岐阜市)
 助成事業名:できた!をたくさん集めよう 運動の苦手なきみのための野球チーム
 助成額:200,000円(総事業費280,748円)
START 写真.png

【事業実施の背景や理由】
一般にスポーツをする団体は勝つこと、上達することも大切にしているため、運動が苦手な子どもや社会性に弱さのある子どもやその保護者は入部することに消極的になってしまう。しかし、運動が苦手だからこそ、社会性が弱いからこそ、もっと気楽にスポーツが楽しめて保護者も気兼ねなく参加できるチームがあると良いのではないかと考えた。本事業では、野球を中心としながら、様々な行事を織り交ぜて。子ども達の自己肯定感や社会性を育てたいと考えている。
【事業内容と実績】
岐阜市の教育研究所グランドにおいて、月に2回、土曜日に練習
美並メッツスポーツ少年団、保護者チーム、ワルガキチームと試合
7/25・26 郡上市和良町大月の森でキャンプ
10/3 神山先生講演会 
11/21 中部学院大学宮嶋ゼミ2年生との交流
1/23 お楽しみ会  3/12 野球大会(60人程の参加)
フレンズスポーツ新聞を7月と11月に発行
【事業の成果】
 障がいのある子どもも、障がいのない子どもも一緒に野球を楽しむ体験を重ねてきた。
時々子ども同士で衝突することもあったが、それを良い機会ととらえて、相手の良さを認め合うことができるように声かけをしてきた。3月には地域の子どもたちと一緒に野球大会を行った。ボランティアの大学生に実行委員を務めてもらい、地域の方にはもちつきもしてもらい、私たち以外の支援の輪が広がった。
子ども達には、チームメンバー、大学生、地域の方との関わりにより、社会性の芽を育むことができたと考えている。様々な行事で「できた!」体験をたくさん重ねることができた。